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日本の民家

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これは日本民家園(神奈川県川崎市)にあるおよそ100年前に建てられた原邸です。

開放的な縁側が南面と東面に続いています。京都のお寺の庭に面した縁側も同様に開放的です。

私と同年代の夫婦が見学に来ていましたが「こんな家に住んでみたいね」と話していました。

しかし残念ながら現在の日本ではこのような建物を建築することは不可能とは言いませんが大変難しいのです。

材料が高価というだけではありません。法律が規制しているからです。

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ちょっと変ですね。

昔からある日本の典型的な民家で、この技術が受け継がれて今の日本の木造建築があるのではないか、と普通は考えます。

ところがなんと驚くべきことに戦後の荒廃期に法律を創った一部の学者や技術者が伝統構法は地震に弱いから建てられないようにしようと考えたのです。周囲の意見や経験は無視されたわけです。
これってどこかの政治で最近聞いたような話ですね。


その結果欧米で行われていた「筋交い」や合板による「耐力壁」による構法を基本に法律が創られたわけです。
この原邸の縁側には壁がありません。伝統構法は「柱」が耐力要素になっていて「耐力壁」はありません。
現在の建築基準法では「耐力壁」がない場合は特殊な計算で安全を確かめることになっています。
この特殊な計算は正しいかどうかをチェックされます。特殊な資格が必要な上、膨大な計算書とお金と時間がかかるのです。

しかしどう考えても現在の法律には無理があります。なぜかって現に1300年も前に建てられた寺や寺院が現存し、明治大正昭和に建てられたこのような建物が残っているのに違法ということになって補修だの増築だのができなくなっているからです。

最近になってようやくこのことに気づいた偉い学者たちが「伝統構法」も研究する必要がある」ということになり、法律も大分改定されました。

いろいろ実験すると実は「伝統構法」の方が耐震性に優れていることも分かってきました。

優れた木造建築がある日本が実はその研究や技術伝承を怠って来たのですが、最近になってこれを見直す機運が高まっています。

私たちも近いうちにこのような開放的な家を建てたいと考え、準備を進めています。



2015/09/29(火) ニュース コメント(0)

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