木材フォーラムに思うこと


 「木と木造住宅の未来を考える」というテーマでフォーラムが開催された。

最初に玉木社長(タマホーム)の講演があり話は流石に面白い内容だった。

国産の木を使うことを早くから会社の方針としてやってこられたのは大変立派なことだと思います。

20数年前、日本の木造住宅着工は百万戸/年間を大きく上回った時期があったが今後は人口減で50万戸まで減ることは避けられないという説明があった。

したがって人口が13億人の中国や韓国に出て行くしかない。現にタマホームは中国やインドに現地法人を持っている。

また、現実に中国や韓国から木材のバイヤーが来て商談を進めているという。

福岡木連や九州経済連合会がこれに賛同して今後協力していくという構図である。

ここまで聞くともっともな話に聞こえる。

しかし、どこかがおかしい。天邪鬼の私は反論したくなる。

国内がだめなら海外だという発想は日本の農産物を海外にという考えと同様であるが、杉や桧も農産物と同様に考えられるかという点が一つである。

例えば中国の都市部の人口が2億人として、その30%が木造の住宅を建てたいと考えたとすると凡そ6千万戸の住宅が必要になる。

10年掛けて建設するとしても年間6百万戸になる。木材量にすると一億2千万立米になる。

日本の利用可能な蓄積木材は年間約1億立米であるから輸出量が供給量を大幅に上回る。

勿論全部が日本の木材とはならないので極端な話ではあるが、韓国やインドまで含めて考えると荒唐無稽な話ではないかも知れない。

杉は育つのに50年掛かるので数年で日本の山は禿山になるであろう。
しかも、丸太で輸出となると日本の製材業にとっては何のメリットもない。

第二に在来軸組構法が世界に通用するかという点である。

住宅はその国や地域の風土と文化に根ざしたものである。
プレカット工場や接合金物がなければ成り立たない構法には限界がある。

伝統構法なら別である。プレカットも金物も必要ないからである。

必要なのは職人の技術である。

それこそ日本が誇る木造技術は日本の木と職人の技で築き上げたものである。

図らずも玉木社長が仰った「大切なのは人と技術である」と。

技を伴わない材料のみの輸出は早晩行き詰ることは目に見えています。

「木を活かす技術を世界に広める」という視点の方が今でしょ!と言いたくなります。

皆さんどうお感じになられたでしょうか?



2015/07/08(水) ニュース コメント(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


| ホーム |