「森は人間を必要としないが、人間は森がなければ生きられない」

これはフィンランドのある父親が息子に語った言葉です。
その息子は有名な建築家になって自然の大切さを世界に訴えたのです。
それから80年後の今、この父親のことばが現実味を増しています。

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棟上(ランバー材工法)

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五月のある晴れた日、棟上が行われました。

「北九州 木の家の会」によるランバー材工法の家では二棟目です。

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上の写真からはパット目には分かりにくいですが、柱や梁はランバー材105X35を3枚CN釘で重ね合わせたものです。

当初施主がセルフビルドで建てる予定でしたが、事情により工務店が建てました。

したがって仕上がり精度が可なり良くなっています。

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R0016198 (1500x2000)

昨年10月にポリテクカレッジで実験を行った「ヌキブレース」も一部に採用しました。

平屋建てとはいえ、熊本地震並みの震度7級が来れば可なりの被害を受けることが予想されますが、この「ヌキブレース」が

被害を最小限に食い止めてくれる事を期待しています。

見学を希望されるかたは「北九州 木の家の会」事務局へ連絡ください。
2018/05/27(日) ニュース コメント(0)

基礎工事


今回は現在進行中の案件から基礎の違い重要性を紹介します。

建物の構造種別には大きく分けると木造、鉄骨造および鉄筋コンクリート造があります。

最初の写真は木造の基礎配筋です。この基礎形式はベタ基礎です。

ベタ基礎は防湿、防蟻や不等沈下の防止に効果があるため現在主流になっています。

この写真は地盤補強や杭工事が必要ない良好な地盤の基礎です。

アンカーボルトやホールダウン金物はまだ設置されていません。

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2番目の写真は鉄骨造の基礎配筋で鉄筋コンクリート造の建物でもほぼ同様の基礎になります。

この基礎形式は基礎梁付き独立杭基礎です。呼び方も複雑ですが実際の構造も複雑になります。

地盤が軟弱な場合は杭工事を行った後にフーチング鉄筋と基礎梁鉄筋を施工します。

しかも柱脚を固定するアンカーボルトも埋め込まれますから更に複雑です。

鉄筋コンクリート造ではこのアンカーボルトが無く、柱型の鉄筋が延長されて柱の主筋になります。


これらの写真からはよく分からないのですが鉄筋の太さも木造と鉄骨造では異なります。

木造は上部構造が軽量なので、鉄骨造より細い鉄筋が使われ、本数も少ないのです。

鉄筋工事が終わると型枠が組まれコンクリートが流し込まれて「鉄筋コンクリート」になるわけです。


余談ですが、木造と言っても基礎は鉄筋コンクリートですから正確には「木造と鉄筋コンクリート造の混構造」です。

昔はコンクリートの代わりに自然石が使われ、その上に柱が載せられていました。これなら「木造」といってもいいでしょうが

現在の木造は「混構造」と呼ぶのが正しいと思います。

話が逸れましたので本題にもどります。

基礎は地中に埋もれたり、少し地上へ顔を出したりで目立たない存在ですが、建物にとっては大変重要な役割を担っています。

人間もそうですが見栄えや試験の点数ばかりがよくても人間として基礎ができていない人が最近目に付きますね。

基礎が弱ければ建物が傾いたり沈下する他、地震や台風が来れば一瞬にして建物は崩壊します。

人間も同じような気がします。

私は、構造設計者ですが正に基礎と同じように、目立つことはありません。

しかし、安全な基礎無くしては芸術的な建築もあり得ません。

だからこそ自戒も含めてこれからも基礎の充実に心がけて行きたいと思います。
2018/04/28(土) ニュース コメント(0)

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